ニッサン・インゲル

ニッサン・インゲル

Nissan Engel

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ニッサン・インゲル

  • Nissan Engel
    ニッサン・インゲルは1931年、現在のイスラエルの港町ハイファに生まれる。当時この地では、政治・社会情勢が大きく揺れ動く一方で音楽、絵画、演劇などの文化水準が大いに高まり始めていた。そうした環境の中で彼はクラシックやオペラへの造詣を深め、自分自身もフルートを習うなど、優れた芸術への感性を養っていったのである。

  • Collage
    古い楽譜や手紙、ポストカード、雑誌、アンティークレース、ガラスのかけらなど、さまざまな素材が切り貼りされ、あらゆる色彩と組み合わされる。するとキャンバスの上には素材と色彩の美しいハーモニーが生まれる。音楽と絵画という異ジャンルの芸術はみごとに融合し高次元の芸術的表現となり、観る人の心を崇高な高みへと誘う。

  • Music
    「ニッサン・インゲルの創り出すアートに人は絵を聴き、音楽を観る」と評されるように、音楽は彼の作品に欠かせない要素のひとつである。個々の素材は異なる来歴でありながら、キャンバスの上で美しく調和し、音楽を奏でるように互いに響きあう。これこそが人々が彼の作品を"音楽的な絵画"や、"交響絵画"と称する所以である。

  • Orchestra
    まるでオーケストラのような作品を生み出すニッサン・インゲル。彼自身が指揮者となり、個々の素材が楽器であるかのように作品は創り出された。それらを構成する要素は音楽家がリズムとハーモニーの調和を追及するかのように、巧妙なバランスの上に成り立ち、そのひとつひとつが相乗効果を生み出しながら、壮大で繊細な交響楽を奏でる。

PROFILE

ニッサン・インゲル

1931年、イスラエルに生まれたニッサン・インゲルは、エルサレムの名門であるベザレル美術学校を卒業後、フランスのストラスブールにある国立東部演劇センターで舞台装飾、衣装を学ぶ。

'50年代前半にパリに移住、絵画創作活動と同時に様々な舞台美術や衣装の制作も手掛けていた。'60年代には数々の個展を成功させ、65年にニューヨークに移住。パリ、ニューヨークで10年間、創作活動に専念。ピカソ、カンディンスキーなどのヨーロッパのアーティストやニューヨークの抽象画家からの影響を受ける。また聖書やユダヤ教のシンボルにも興味を持ち、ニューヨーク、ニュージャージー州、メリーランド州にあるユダヤ教会のステンドグラス制作の依頼も受けた。

'75年、再びパリに戻り、新たな作品の表現方法を模索する。そしてパリのノミの市で見つけた古い楽譜からヒントを得た方法で、音楽表記のコラージュ(切り貼り)を用いた。それはまるで交響曲を奏でるように美しいハーモニーとなって表現される。子供の頃からフルートを習っていたインゲルは、オペラをはじめ色々なジャンルの音楽に精通している。 「音楽は私にとって大変都合良く、絵画の伴奏的役割を果たすのです。」と語る。

インゲル作品は常に上部と下部に区別される。上部は光に満ち、想像、願望、夢を表現し、下部は暗く、重い雰囲気と物質的、肉体的な世界をを表現し相互関係を生み出している。 イメージの上にイメージを重ねるコラージュには、透かし絵、ポストカード、アンティーク絵画、クレヨン、パステル、化学物質、あらゆる物を作品にのせてゆき、その異質な物同志のハーモニーにより作品が完成してゆく。本質的に異なる要素の相互関係から作り上げる。

「創作のためには努力を怠らない。それは自分自身への挑戦でもある。そして人生は全てを達成するには余りにも短すぎる」と語る。 日本ではブリジストン美術館に作品が所蔵されている。

2016年11月 永眠

FAVORITE

20世紀の芸術の潮流のなかに身を置き、コラージュを用いて独特な表現方法を生み出したニッサン・インゲル。彼独自の芸術的世界は人生経験や感性が、自身の中に深く存在する音楽性と絵画性によって融合し、ひとつの芸術へと昇華し創出された。

そんな彼が生涯で創り出した多くの作品の中で、お気に入りの1枚とは・・・。

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